ソムリエ試験の受験勉強 その3

二次試験の内容はワイン三種のテイスティングと、その他のアルコール二種の種類を当てること。
それに加えて論述問題が三問、ただしこちらは三次試験の採点に加わるので、
二次の合否は実質テイスティングのみで決まる。

テイスティングは嗅覚と味覚という自分の感覚を磨き上げ、それをワインを表現する際に用いられる言葉に当てはめていくこと。
ワインの香りや味わいを説明するなんて言うと「猫のおしっこのような…」「犬の額の…」とか思われるかもしれないが、基本的にはそんなことはなく、試験に関して言えば決められた選択肢のなかから決められた数を選んでいく、そんな作業だ。
一次のひたすら暗記はまさに受験勉強という感じでなかなかタフだけど、テイスティングも、自分のなかの曖昧な感覚を協会が求めるワイン分析の表現に当てはめていく作業になるので難しい。

当然参考にすべきは協会の教本なのだが、これだと圧倒的に情報が少ないし、なによりテイスティングするうえでのコツのようなものは書いていない。
仕事で色々な国の色々な品種を飲んできたけれど、どうしても自分の趣味嗜好による偏りが出てしまう。
そこで1次試験でもお世話になった ソムリエこーざ のサイトや、その他の関連するサイトの情報をもとに、品種と産地の特徴を覚えていく。
テイスティング用ワインはすべてコンビニ、スーパー、カクヤス、KALDI、あと近所の酒屋さんで揃えた。どれも1000円弱から1500円程度のものだ。
ちなみにコンビニだとやはりセブンイレブンが最強。ソムリエ協会の現会長でもある田崎真也さんとタイアップしているだけあって、店頭でのPOPが非常にわかりやすく手にとりやすい!

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テイスティングと言ってもせいぜいふたくち3くち、ネットで調べた過去のテイスティングシートとにらめっこしながら考えていくだけ。仮に2品種なら10分か15分もあれば終わってしまう。というかそれ以上はなかなか集中力も続かないし、鼻と舌の感覚が鈍ってしまう。
残ったワインは翌日以降に持ち越すが、ボトルのなかで香りが酸化してしまうのでせいぜい3日目まで。残ったワインは普通に晩酌用にまわしてしまう。


結局買ったワインは10本ほど。
品種や産地ごとの特徴を大まかにでも捉えることができた。
さらに大きかったのは、ソムリエこーざの運営者さんが東京で開いてくれた対策セミナーにも参加して、より集中的に学べたことだ。

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自信も過信もないままに、2次試験会場である新高輪プリンスホテルへ、いざ向かわん。